世の中、頑張ってもがんばっても上手くいかないことってありますよね。それでもう万策尽きたと諦めた途端に、すっと上手くいくことがある。そんな真理があるんじゃないかって気づいたことがありました。ひとことで表すなら「諦めると成る」って感じでしょうか。それからというもの、そんなエピソードと出会うたびに書き留めるということが、ちょっとしたライフワークになりました。
ということで、少しづつそのエピソードを紹介していきます。
例えばこちらは2018年2月16日の金曜日、NHK朝のラジオ番組で紹介されたリスナーからのメールです。
3人いる子供の誕生日が来るたびに、誕生日の番号で Numbers の宝くじを毎週買っていた私。当日も宝くじを買いに行くと、その日に限って妻から大至急卵買ってきてのメール。仕方なく宝くじを諦めて卵を買って帰りました。そして後日、買えなかった番号で当選番号を確認すると、なんと1,000,000円が当選していたのです。
なんとも残念なエピソードですね。この場合は、たまたま買えなかったので「成らなかった」わけですが、それまで何度も宝くじを買っているときは、きっと当選してほしいという思いや欲があったことでしょう。それが買えなかったことで、ふっと欲が消えた。ここらへんに「諦めると成る」の秘密があるのではないかと思って取り上げました。
続いては2018年10月から放送されたNHK朝の連続テレビドラマ「まんぷく」のヒロイン、安藤サクラさんのエピソードです。
出演依頼が届いたのは昨年10月初めだった。「その時は子供を産んで仕事を長く休もう。とにかく子供のために過ごそうと思っていました」。しかし「オファーを聞いて悔しくなりました」という。「すごく憧れていた朝ドラ。私は子供を産んだし、この世界には縁がなかったな。おばちゃんだし、子持ちだし」とあきらめかけた。背中を押してくれたのは家族だった。夫から「できるんじゃない」と言われ、父奥田瑛二(67)は「挑戦じゃなくて冒険に出ればいい」と言った。夫の母、角替和枝(63)には「大厄の年だからこそ大役をやるべき」と励まされた。「いろんなことを考え、たくさん時間をかけて悩んで受けました」。11月に同局に伝えた。「人間ドックも受けました。いざ出陣という気持ちです」。
https://www.nikkansports.com/m/entertainment/news/amp/201802010000085.html
このオファーは何度もオーディションを受けて、落ち続けた後のことだったようです。
2017年に第1子を出産し育児への専念を予定していたが、何度もオーディションに挑戦し落選していた憧れのNHK連続テレビ小説のヒロインのオファーが届き、夫や両親、義父母の叱咤激励や、NHK側からの育児に協力するとの約束を受け、育児と撮影を両立することを決意。実に1ヶ月も悩んだ末にオファーを受諾し、2018年10月1日より放送の『まんぷく』のヒロイン・立花福子を演じることとなった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E8%97%A4%E3%82%B5%E3%82%AF%E3%83%A9
何度も挑戦して達成できなかったことが、状況が変わって「縁がなかった」のだと諦める心境に達すると「成る」。
この「諦めると成る」というのは、何度も本気で挑戦した果てに、「自然と」諦めの心境に達するあたりに秘密があるような感じがありますね。これからもシリーズでお送りしていきます。